μLCテストシステム
シミュレーションと品質保証のためのコンパクトなHILシステム。
ボッシュのハードウェアインザループテストシステムμLCは、コンパクトな寸法(17 cm x 11 cm x 6 cm)で、持ち運びに適したテストシステムです。また、初期設定には10分もかかりません。コンパクトな開ループ制御システムが、コントロールユニット開発の品質保証に使用され、自動車開発における一般的なセンサーとプロトコルすべてのシミュレーションをこの1つのデバイスで行うことができます。このシステムには、アナログおよびデジタルの入出力とPWM信号、SENT、LIN、CAN、速度センサーが含まれています。
使いやすいユーザーインターフェイスは、簡単な操作でデータ分析を可能にします。
技術仕様
動作電圧
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12 V DC
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電力消費
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1 A以下
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ECU電圧
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12 V / 24 V DC
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ECUアンペア数
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10 A
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許容動作温度
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0°C~40°C
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ハウジングの素材
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アルミニウム
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寸法
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175 mm x 107 mm x 61 mm
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重量
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690 g
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ハードウェア・イン・ザ・ループUSBインターフェースの機能:µLCテストシステム
エンジン速度シミュレーション:最大20,000 rpm、センサータイプ:ホール、誘導型、DG23i、TL4953
バスシステム
2 x CAN
LINマスター/スレーブ
4 x SENT
デジタル接続・アナログ接続
6 xデジタル出力
2 xリレー
2 x PWM入力・4 x PWM出力
複合PWM
12 x DAC
6 x ADC
追加機能
シリンダー圧力シミュレーション
追加ハードウェア機能用の拡張ボード
マルチデバイスのサポート
スロットルシミュレーション
テスト自動化を実現するための機能
µLCテストシステムは、ニーズに柔軟に対応できるうえ、コスト効率の高い製品です。各コントロールユニットプロジェクトに個別のテストステーションを設定することができるため、最適な自動テストを実施することができます。 µLCテストシステムでは、Luaスクリプトとアプリケーションプログラミングインターフェース (API) により、完全自動化を実現しています。既存のオペレーティングソフトウェアに適合可能なAPIは、グラフィカルインターフェースでµLCテストシステムの制御をすることができます。このテストシステムは、オープンソフトウェアインターフェースにより、Trace Tronic GmbH社のECUテスト等、既存のテストインフラストラクチャに統合させることも可能です。このように、開発チームにより、常にアップデートが行われているため、ソフトウェア開発における持続的インテグレーションが可能となっています。
ニュースレター
µLCテストシステムの使用例
µLCテストシステムは、センサーの模擬信号からコントロールユニットに信号を送ります。エンジンコントロールユニットの場合、クランクシャフトやカムシャフト、アクセルペダル (アナログまたはSENT)、温度・油圧センサー (複合PWM) などの複合センサー等を指しています。キャリブレーションソフトウェアを使用して、コントロールユニットの信号 (アナログ、PWM、バス) やコントロールユニットの内部変数の測定を簡単に行うことができます。
その他の使用例
電源、端子15
点滅プロセスの確認
コントロールユニット基本機能の確認
ソフトウェア内の各機能コンポーネントの機能テスト
例えば、一定以上の温度に達した場合、冷却機能の作動状況の確認
全コントロールユニットの入出力が正しく機能しているかの確認
CAN通信の確認
診断の確認 (作業場テスターの通信)
ハードウェアとソフトウェアの一体化~µLCテストシステムとMicroLCソフトウェア
ボッシュモータースポーツは、ハードウェアとWindowsソフト (MicroLCソフトウェア) を含むµLCテストシステム以外にも、定期的なソフトウェアのアップデートとメールによるサポートを提供しています。µLCテストシステムのために調整が行われているMicroLCソフトウェアは、簡単なセットアップによりいつでもすぐに使用することができ、短時間でテスト結果が得られます。また、ボッシュモータースポーツは必要に応じた新機能のリリース、ハードウェア (追加インターフェースなど) とソフトウェアの拡張用追加サービス、お客様がもつ既存ソリューションへの接続、テストの自動化、およびテストケースの開発もご提供しています。